片道航空券でのヨーロッパへの渡航方法 その2

デュッセルドルフからのヨーロッパ入域は容易いだろう、という希望的観測で、片道切符のみで渡航を決めたお話の続きです。

以前の話はこちら:

今回は、自分にとって2つめの長期滞在国であったオランダに向かった時の話を。 当時(2015年)、日本国籍保有者がオランダで個人事業主として...

出発日当日。出国は成田からエティハド航空にて、アブダビ経由デュッセルドルフ行き。

余談ですがヨーロッパへ行く時に中東経由はお勧めしません。

時間がかかりすぎるので、自分はこれで懲りて以後は北回り一択です。

さて出発時刻の3時間ほど前に着いて、カウンターに行き、重いスーツケースを預けつつチケットの確認をしてもらっていると、チケットカウンターの女性がおもむろに質問を投げかけてきました。

「お帰りのチケットはございますか?」

ここで「ドイツから入国してオランダに行ってビザを申請する。このビザは日本国籍保有者に認められているビザで、現地からじゃないと申請できない云々」と説明すると、長すぎる上に突っ込みどころ満載の気がしたので

「ドイツに行って現地でワーホリビザを申請する予定です。」

とお伝えしました。

そうすると「帰りのチケットがない場合、もしくは第三国に抜けるチケットをお持ちでない場合は搭乗できません」とのこと。

彼女との何回かの質疑応答の末、話を総合するとつまり、帰りのチケット、もしくは第三国に抜けるチケットを入国の段階で持っていない場合、現地の入国審査官が不法滞在を懸念して入国を認めない可能性が非常に高い、と。

そして入国を拒否された人は、その国まで運んできた航空会社が「責任を持って」出発国まで送り返さないといけない、とのこと。

そのリターンの料金は、搭乗者持ちになるのか、航空会社持ちになるのかわかりませんが(おそらく航空会社持ちなのでしょう)、どちらにせよ、入国を拒否される可能性の高い、片道航空券のみで渡航しようとしている人は、飛行機に乗る段階ではじかれるようです。

これは予想だにしていない展開。

それまで私は、ドイツでの入国審査ばかりを心配していましたが、その前の日本出国の段階でこんな隠しトラップがあるとは

とりあえず預けようとしていたスーツケースをまた再び手に持って、近くのベンチへ移動しました。

出鼻をくじかれたようで、何か放心状態になっていましたが、すぐに気をとりなおして、提案されたうちの2つ目のオプション、「第三国に抜けるチケット」というのを探すことに。

これは日本へ戻るチケットだと、高額になることが明らかだったからです。

当初私は「第三国に抜けるチケット」というのはシュンゲン域外の国へのチケットだと思っていたので、ドイツからトルコやらモロッコやらへと向かうチケットを探していました(今思えばなぜイギリス行きを探さなかったでしょうか)。

しかしいかんせん、値段が高い。

ふと思いついて先ほどのカウンターに戻り尋ねてみると、「第三国」というのは「シュンゲン域内かどうかは関係ない、ドイツ以外であればどこでもよい」とのこと。

「え、じゃあベルギー行きでもいいの?でもそれだと、ベルギーとドイツの間に国境審査はないんだから、ベルギー行ってもすぐにドイツに戻ってこれちゃうじゃん」なんて思いつつも、「まあ航空会社の人も入国審査を担当しているわけではなくて、ただ送り返しされるリスクを下げれればいいのか」と思い返し、ドイツ発でシュンゲン内のどこかの国に向かう安いチケットを探すことに。

そして見つけたのが、デュッセルドルフ発パリ行きのチケット。

日付としては2週間後のものでしたので、片道で80ユーロほどしましたが、それを購入することに。

そしてまた再びカウンターに戻り、パスポートとデュッセルドルフ行きの予約券、そして先ほど予約したばかりのパリ行きの予約券をスマホで見せると、今度は疑惑の目を向けられることもなく、搭乗手続きを進めてくれました。

それから2時間後には晴れて機上の人となっていましたが、空港まではるばるやってきて搭乗拒否されかけるというのは、いやはや心臓によくありません。

その後時間がある時に調べてみると、片道航空券での渡航というのは、一般的に搭乗を拒否されるリスクがかなり高いことを知りました。

片道航空券で渡航を考えている方はお気をつけください。

(その後のデュッセルドルフでの入国審査では、特に何も突っ込まれることもなく、一般的な質疑のみで入国できました。なお、この体験談は2015年のものであり、かつ道義的に100%正しいのか怪しいところもありますので、参考程度にお考えください。)

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