大学卒業後に留学するメリット

普通「留学」というと、早い人は中学・高校で、大部分の人は大学時代に、半年や1年間するというのが今も通例です。

そして大学は4年間で卒業して就職する、という流れ。

なので、大学卒業後に留学という選択肢を選んだ私は、「留学するにはもう遅いんじゃないか」と当時感じていました。

でも今となっては、大学在学時でも、それよりも若い時でもなく、大学を卒業した後に海外に行って本当によかったと思っています。

大学卒業後は、イギリスに行き、それから日本に戻り、東京の会社で少し仕事をして、その後今度はオランダに移り、そして今はまた再び日本にいますが、20代の中盤・後半を日本の会社で就職せずに過ごせたことの有り難みは、今になってわかりました。

簡単に言うと、いわゆる日本的な価値観に染まる機会を逃れることができたこと。

普通日本の大卒の人のほとんどは、卒業後すぐに職を得て、どこかの会社に所属することになると思います。

会社とはつまり、小学校、中学校、高校、大学と続いた価値観形成コースの最後の場であって、そこで注がれる価値観とは、日本のproperなサラリーマンになるための最後の仕上げ的なものです。

視野狭窄で、内向きで、外の世界のことにも、周囲の人にも、そして自分自身の人生にも何の関心もない、投げやりで、受け身の、年齢と会社以外に自分のアイデンティティーを持たない徹底的に退屈な俗人を作り上げるための価値観。

これは必ずしも悪いわけではなく、今後もその人が日本でずっと生きていくのであれば、こういう最大公約数的な価値観をもって世を渡っていく方が色々と楽なのだと思います。

人それぞれ幸せの形は違いますので、どのような価値観を持って生きていくのであれ結局は「人は人、自分は自分」ですが、「目の前のことにだけ関心を奪われるのではなく、世界は広いっていうことを、もっと多くの日本人が知るのはいいなんじゃないのかな」ぐらいは控え目に思います。

世界はどんどんと繋がってきていて、これからもそれが進んでいくことは火を見るより明らかです。

そういう流れの中では、ある場所でしか通用しない非常にローカルな価値観で物事を測る、という態度は危険でしかありません。

様々な価値観がこの世界にはあることを知って、時と場合に応じてその複数ある価値観の中から最適だと思われるものを選び、対象にアプローチするという柔軟な方法を取れれば、人生が今よりも少しは充実したものになると思います。

自分がこういう認識に至ることができたのは、日本を出て海外で様々な価値観に触れ、「日本の常識」といったものを客観視できたからですが、もし大学在学中に留学をしても、卒業後に日本で就職をしていたら、結局は日本でありがちな横並びの価値観に染まってしまったと思います。

多感な20代の時期に、日本の会社(or社会に)に長期間所属しなかったことは、今の私に内面の柔軟性を与えてくれたと感じます。

大学を卒業後した後に留学するというのは、日本で生活している限りはリスキーなものに見えることもありますが、実際はリスクでもなんでもなく、むしろ「人生」という大きなスケールで考えると、メリットしかないと感じます。

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